YouTubeの動画に音楽をつけたいけれど、最初からお金をかけることには抵抗がありますよね。
また、著作権も関連するので「著作権とかよく分からない、安心して使える音楽サイトを知りたい」と思うこともあるはずです。
この記事では、YouTubeで使える無料の音楽サイト8選や使用時の注意点、フリー音楽を使用するメリットについて解説します。
前提:著作権フリーの音楽はほとんどない
結論、著作権フリーの音楽はほとんど存在しません。
音楽をダウンロードできるサイトを10個以上確認しましたが、利用規約に「著作権フリーである」旨が記載されたサイトはありませんでした。
しかし、YouTubeで音楽が使えないわけではなく、各サイトの利用規約で定められたルールの範囲内なら使えます。たとえば、YouTubeで使用する場合は動画の説明欄に「音楽:〇〇」と著作表記をするなどです。
また、「この曲は私が作った」などの偽りの行為は禁止されているため、利用規約をきちんと確認した上で利用しましょう。
YouTubeで使える無料音楽サイト8選
YouTubeで使える無料の音楽サイトは以下の通りです。
魔王魂
主な音源ジャンル
- ピアノ
- 民族音楽
- ヒーリング
- ファンタジー
- アコースティック
サイトの特徴
「魔王魂」はロック、ポップ、民族、ファミコン風BGMなどを中心に、アップテンポでかっこいい曲や明るい曲が充実しています。
バトル系、ファンタジー系、和風テイストなど幅広いジャンルを網羅しており、ボーカル入りの音源も一部あります。
内容 | 利用条件 |
---|---|
登録 | 不要 |
利用用途 | 自由 |
商用利用 | 可能 |
音楽の権利 | 魔王魂 |
クレジット表記 | 必要 |
利用時の報告 | 不要 |
加工の可否 | 可能 |
BGMer
主な音源ジャンル
- 和風
- ポップ
- ロック
- JAZZ
- アンビエント
サイトの特徴
「BGMer」はYouTube、店舗、イベントなどで使えるBGMとして聴きやすいインスト曲を揃えており、シンプルでループしやすい音源など、動画や配信向けに使いやすい素材が多いです。
ゆったりした曲や爽やかなポップ調、落ち着いたジャズ・ヒーリング系BGMなど、場を作る音楽が見つかるのが特徴です。
内容 | 利用条件 |
---|---|
登録 | 不要 |
利用用途 | 自由 |
商用利用 | 可能 |
音楽の権利 | BGMer |
クレジット表記 | 不要 |
利用時の報告 | 不要 |
加工の可否 | サイト未記載 |
OtoLogic
主な音源ジャンル
- ゲーム
- ポップス
- クラシック
- オーケストラ
- エレクトロニカ
サイトの特徴
「OtoLogic」は軽快なポップ、落ち着いたピアノ曲、和風曲、電子音楽など、幅広いテイストの楽曲がそろっている印象です。効果音やジングルなども充実しています。
シンプルながらバリエーションが豊富で、動画編集初心者でも使いやすいでしょう。用途別に曲を選びやすい構成になっているのが特徴です。
内容 | 利用条件 |
---|---|
登録 | 不要 |
利用用途 | 自由 |
商用利用 | 可能 |
音楽の権利 | OtoLogic |
クレジット表記 | 無償利用なら必要 |
利用時の報告 | 不要 |
加工の可否 | 可能 |
甘茶の音楽工房
主な音源ジャンル
- 和風
- オルゴール
- エレクトロ
- ファンタジー
- オーケストラ
サイトの特徴
「甘茶の音楽工房」はピアノやオルゴール、穏やかなアコースティック系 など、癒やし・ファンタジー系の音源が豊富です。
ゆったりとした雰囲気の曲やメルヘン調の楽曲が多く、童話・絵本系、リラクゼーション系の映像にもよく合うでしょう。
全体的に柔らかい音色の曲が多いため、落ち着いたBGMや可愛らしい雰囲気を演出したいときに重宝されます。
内容 | 利用条件 |
---|---|
登録 | 不要 |
利用用途 | ウェブ、映像、ゲーム、ラジオなど、何かのBGMのみ |
商用利用 | 可能 |
音楽の権利 | 甘茶の音楽工房 |
クレジット表記 | 任意 |
利用時の報告 | 不要 |
加工の可否 | 可能 |
DOVA-SYNDROME
主な音源ジャンル
- ポップ
- 民族系
- デジタル
- ヒーリング
- クラシック
サイトの特徴
「DOVA-SYNDROME」は多数の作曲家が参加しており、ジャンルが非常に多彩です。ポップ、ロック、エレクトロ、ジャズ、和風、クラシック調など幅広く揃っています。
「ジャンル」「雰囲気」「使用楽器」など、検索の絞り込み機能が細かくなされており、簡単に目的の曲を探しやすいという特徴があります。
内容 | 利用条件 |
---|---|
登録 | 不要 |
利用用途 | 自由 |
商用利用 | 可能 |
音楽の権利 | 音源の作曲者 |
クレジット表記 | 任意 |
利用時の報告 | 任意 |
加工の可否 | 可能 |
こんとどぅふぇ
主な音源ジャンル
- 笑顔
- 元気
- ポップ
- ほのぼの
- かわいい
サイトの特徴
「こんとどぅふぇ」はファンタジー系やメルヘン調の音楽が比較的多く、かわいらしい雰囲気や、やさしく落ち着いたBGM、童話やおとぎ話を連想させるような幻想的な曲も揃っています。
他には戦闘やボス戦、街や城、ダンジョンなどのRPG系の音楽も豊富にあるため、ゲーム配信に使いやすいでしょう。
内容 | 利用条件 |
---|---|
登録 | 不要 |
利用用途 | 自由 |
商用利用 | 可能 |
音楽の権利 | こんとどぅふぇ |
クレジット表記 | 必要 |
利用時の報告 | 任意 |
加工の可否 | 可能 |
ニコニ・コモンズ
主な音源ジャンル
- ポップ
- ロック
- アニメ風
- ボカロ風
- クラシック
サイトの特徴
「ニコニ・コモンズ」はニコニコ動画を運営するドワンゴが提供する「創作支援サイト」で、ユーザー投稿型の音素材・画像素材などが集まるプラットフォームです。
投稿者ごとにライセンスや利用規約の内容が異なる場合があるため、楽曲ごとに使用条件やクレジット表記方法を確認する必要があります。
内容 | 利用条件 |
---|---|
登録 | 必要 |
利用用途 | 投稿者による |
商用利用 | 投稿者による |
音楽の権利 | 投稿者 |
クレジット表記 | 投稿者による |
利用時の報告 | 投稿者による |
加工の可否 | 可能 |
【KK】ミュージック
主な音源ジャンル
- ロック
- 癒し曲
- ケルト風
- 世界の音楽
- ファミコン風
サイトの特徴
「【KK】ミュージック」は「かねこかずき」さんが提供する無料音楽素材サイトで、オリジナルのBGMがアップされています。
ピアノ曲、シネマティック系の壮大な曲、ギターを基調としたロックやポップスなど、多彩なジャンルをカバーしているのが特徴です。
内容 | 利用条件 |
---|---|
登録 | 不要 |
利用用途 | リスニング、BGM、改変 |
商用利用 | 可能 |
音楽の権利 | かねこかずき |
クレジット表記 | 任意 |
利用時の報告 | サイト未記載 |
加工の可否 | 可能 |
YouTubeで音楽を使用する際の注意点
YouTubeで音楽を使用する際の注意点は以下の通りです。
商用利用の可否を確認する
各音楽サイトの利用規約に記載されているため、使用する前にきちんと確認しておきましょう。
また、複数の作曲者により投稿されている場合は、それぞれで使用ルールが異なることがあるため、曲ごとに説明欄などに目を通しておくことが大切です。
もし商用利用不可の音楽をYouTubeにアップしてしまうと、収益化の停止または動画が削除される可能性があります。さらに著作権者からの警告や、最悪の場合は損害賠償請求をされる恐れがあるため、注意が必要です。
クレジット表記必要の有無を確認する
クレジット表記についても利用規約に記載されているため、使用前に必ず確認しておきましょう。商用利用のときと同じく、作曲者により必要かどうかが異なるケースがあります。
クレジット表記はライセンス条件の一部であり、守れない場合は規約違反として使用許可が取り消される可能性があります。
また、初回は著作者から訂正依頼や警告で済むケースが多いと考えられますが、放置すると動画削除や損害賠償請求に発展することもあるため、要注意です。
作業用BGMとしてアップしない
ダウンロードした音楽を動画のBGMとして使用せず、音楽自体が本体となるコンテンツで使用することは基本的にはNGとなります。
たとえば、静止画のみの動画に音楽を使用するなどです。
利用規約で禁止されている行為をすると、著作者に通報される恐れがあり動画削除や賠償請求の対象になることが考えられます。
YouTubeからも動画の削除やチャンネルへの警告、収益化停止の処分が下される可能性があるため、利用規約は必ず確認しましょう。
ロイヤリティフリーと著作権フリーの違いを把握する
音楽の使用について調べていると、「ロイヤリティフリー」と「著作権フリー」という言葉を目にすることが増えると思います。
上記2つの言葉はなんとなく意味が似ているように感じますが、以下の通り明確に違いがあるため、ここで把握しましょう。
「ロイヤリティフリー」とは、著作権が存在する作品を利用するとき、著作者への使用料が免除されているものを指します。先に紹介した音楽サイトがこれにあたります。
一方、「著作権フリー」とは、著作権が消滅または放棄されている状態のことを指す言葉です。日本では、著作者が亡くなってから70年以上経過した場合、基本的に著作権が消滅します。
YouTubeでフリー音楽を使用するメリット
YouTubeでフリー音楽を使用するメリットは以下の通りです。
著作権侵害のリスクを回避できる
ロイヤリティフリーまたは著作権フリーの音楽を使用すれば、警告を受けたり広告収益を停止させられる可能性が低いです。
ロイヤリティフリーの素材は利用規約に準ずることが必要となりますが、規約の範囲内であれば警告などをされる恐れもないため、著作権侵害のリスクを回避できると言えるでしょう。
コストや手間を削減できる
ロイヤリティフリーまたは著作権フリーの音楽であれば、使用許可の申請や使用料の支払いなどの手順を省くことができます。
ロイヤリティフリーではない音楽を使用する場合は、JASRACなどの著作権管理団体や楽曲の著作権者とライセンス契約を結ぶ必要があり、審査や契約締結までに多くの時間とお金がかかるでしょう。
ですので、上記のようなコストや手間を省けることがメリットと言えます。
まとめ
著作権フリーの音楽をダウンロードできるサイトはほとんどありませんが、各サイトの利用規約を守ることで無料で使用することができます。
YouTubeに動画をアップし始める頃は、単に無料で使用できる音楽サイトと勘違いしてしまいがちです。
しかし利用規約に違反してしまうと最悪の場合、損害賠償請求などをされてしまう可能性があるため、音楽を使用する際は事前に利用規約を必ず確認しておきましょう。