YouTubeの収益化について、実際一般人でもどのくらい稼げるのでしょうか。
10万回、100万回再生で稼げる金額、登録者が何人になればYouTube一本で食べていけるのか。その上で稼ぐ方法も知れたらモチベーションを維持してすぐ実行できそうですよね。
そこで今回は、再生数と登録者数別で稼げる金額の目安や、稼ぐ方法を6つ紹介します。
YouTubeの収益目安
YouTubeの収益は、広告収益でざっくり月に数千円〜100万円が目安になるでしょう。
代表的な稼ぎ方としては以下6つがあり、どこに重きを置くかで収益額は変動します。
- 広告収益
- 企業案件
- グッズ販売
- メンバーシップ
- アフィリエイト
- スーパーチャット
再生回数別の収益目安
1再生あたりの相場は「0.05円〜0.7円」とされており、8分以上の動画は「0.3円〜0.5円」と言われています。相場の金額をもとに、再生回数別でおおよその収益額を見てみましょう。
再生回数 | 収益額 |
---|---|
1万回 | 500円〜7,000円 |
5万回 | 2,500円〜35,000円 |
10万回 | 5,000円〜70,000円 |
50万回 | 25,000円〜350,000円 |
100万回 | 50,000円〜700,000円 |
収益額に差があるのは、視聴者の地域や動画のジャンルによって広告単価が異なるからです。上記は日本で再生された場合の目安金額を表しています。
たとえば、アメリカやオーストラリアでは日本よりも経済規模が大きく、広告主の数や出稿費が高いため1再生あたりの収益が日本よりも高い傾向にあります。また、ビジネスや金融ジャンルは視聴者の購買単価が高く、娯楽や子供向けジャンルでは低いため上記のような差ができます。
登録者数別の収益目安
収益額は広告が何回表示またはクリックされたか、企業案件を何件やったかなどが要因となるため、登録者数と収入は直接的には比例しません。
そのため、以下のように条件を仮定して登録者数ごとの収益額を見てみましょう。
- 月の動画投稿数:15本
- 月の再生回数:登録者数と同じ
- 広告の数:1つ
登録者数 | 収益額 |
---|---|
1,000人 | 750円〜10,500円 |
1万人 | 7,500円〜105,000円 |
10万人 | 75,000円〜1,050,000円 |
50万人 | 375,000円〜5,250,000円 |
100万人 | 750,000円〜10,500,000円 |
上記金額はあくまでも仮定した条件下での数字で、実際は投稿頻度や広告単価によって上下します。
YouTubeで収益化するための条件
参考:YouTubeヘルプ
2023年10月に以下機能の収益化条件が緩和されました。
- メンバーシップ
- ショッピング(自分の商品)
- スーパーチャット
- スーパーステッカー
- スーパーサンクス
必要な登録者数が1,000人から500人に減少した一方で、過去90日間でアップロードした公開動画が3本以上、そして長尺動画またはショート動画の再生時間や視聴回数に関する条件が新たに加わりました。
上記の条件を満たすことの他に、YouTubeのチャンネル収益化ポリシーに準拠しつつYouTubeのパートナープログラムに参加する必要があります。
YouTubeで収益を得る6つの方法
YouTubeで収益を得るには以下6つの方法があります。
広告収益
動画中に出る広告の表示回数やクリック回数によって得られる収益です。広告主がYouTubeに支払ったお金の一部が、チャンネル運営者に支払われる仕組みになっています。
「再生回数別の収益目安」でも紹介したように、1再生あたり0.05円〜0.7円が相場と言われているため、たくさん再生されるほど多く稼げるということです。
また、広告がクリックされた際にも収益が発生し、1クリックの収益相場は3円〜25円と言われています。
企業案件
企業から商品の紹介を依頼され、自身のYouTubeで紹介することで報酬を得られるビジネスです。
企業案件を受けるための登録者数の条件はありませんが、最低でも数千人以上いたほうが良いと考えられます。また、動画を最低でも週に1回など定期的に配信していると、動画がどのくらい回るのかが分かりやすくなるため、案件をもらえる可能性が高まるでしょう。
報酬相場は「登録者数×2円〜4円」と言われており、10万人の登録者がいれば20万円〜40万円稼げると予測できます。しかし報酬の代わりに商品を無償で提供する場合や、「登録」「インストール」1回でいくらなどの出来高制のケースもあるため、案件の依頼内容によってさまざまです。
グッズ販売
自身のYouTubeチャンネルとECサイトを連携することで、動画の下部に販売している商品のサムネイルが表示されるようになります。
グッズを売るには自分のファンの存在が必要になり簡単ではないと思いますが、売り上げが全て自分に入ってくるため大きく稼げる可能性があると言えるでしょう。
たとえば、登録者1万人のうち300人(3%)が2,000円のグッズを買ってくれたとすると、60万円の売り上げになります。いつも動画を見てくれている視聴者の方々に喜んでもらえるようなものを制作することが重要となるでしょう。
メンバーシップ
視聴者が月額料金を支払うことによってチャンネルのメンバーとなり、以下のような特典を得ることができます。
- 名前の横にバッジが付く
- チャンネル限定の絵文字
- メンバー限定動画の視聴
バッジと絵文字は、メンバーとなっているチャンネル内でのみ有効となります。
また、メンバーシップを始めるとメンバー限定動画を投稿したりメンバー限定のライブ配信を行うことが可能となります。
月額料金はクリエイター側が90円〜6,000円の間で設定することができ、500円前後が相場です。
アフィリエイト
企業の商品を紹介し、紹介リンクを介して商品が購入されると一定の報酬を得られるビジネスです。
YouTubeのアフィリエイト報酬は、以下の計算式で算出できます。
報酬 = (再生回数 × クリック率 × 購入率) × 報酬単価
たとえば、5万再生された動画でクリック率が2%、購入率が3%、報酬単価が2000円とした場合は以下の計算式になります。
(50,000 × 2% × 3%) × 2,000 = 60,000円
報酬単価は商品によりさまざまであるため、上記金額はあくまでも一例となります。
スーパーチャット
ライブ配信者に対して投げ銭と一緒にコメントを送ることができる機能です。
金額は100円から5万円で設定することができ、たとえばライブ配信中に100人が500円のスーパーチャットを送ってくれたとすると、50,000円になります。
しかし、YouTube側から30%の手数料が差し引かれ、さらにiOS端末から送られてきた場合はApp Storeからも手数料が引かれるため、最終的な利益率は50%〜60%になると考えられます。
全額が入ってくるわけではないですが、金額の大小に関わらずスーパーチャットを送ってくれた視聴者には、きちんと感謝の言葉を述べると良いでしょう。
YouTubeで収益を上げるコツ
収益を上げるコツは以下の通りです。
トレンドに沿った動画を投稿する
収益アップには再生数を上げる必要があるため、トレンドに沿った動画を投稿することが重要となります。
トレンドを把握するためにはYouTubeの「急上昇」でどのような動画が上がっているかを確認し、流行りをつかむことです。また、ほかのSNSで別の流行りができている可能性もあるため、日頃のチェックが大切です。
タイトルとサムネイルを最適化する
タイトルには視聴者が検索するであろうキーワードを必ず入れ、できるだけ短くしましょう。
たとえば、YouTubeの収益化についての動画を上げる場合は「YouTube 収益化 方法 条件」などのキーワードを入れることが有効です。そしてタイトルは100文字まで設定できますが、スマホの画面で確認できる文字数は28文字ですので、できるだけ28文字以内で設定しましょう。
サムネイルに関しては、初めのうちは再生がよく回っている動画のサムネイルを参考に作成すると良いでしょう。まずはうまくいっている人の良いところを取り入れ、その後にオリジナル性を出していくと効率的に良いサムネイル制作ができると考えられます。
再生リストを作成する
再生リストは視聴者が操作をしなくても自動的に次の動画が再生されるため、より多くの動画を見てもらえる可能性があります。
動画本数が多くなると視聴者が探しきれないこともあるため、関連動画ごとに再生リストを作るのは得策です。
たとえば料理チャンネルを運営している場合、中華やイタリアンなどジャンル別にリストを作成します。ジャンル別の料理を見たい需要もあるはずなので、再生回数を伸ばせる可能性は高いでしょう。
動画が探しやすくなったり再生回数を伸ばせたり、チャンネル登録者数の増加を見込むことができるため、結果的に収益アップにつながると考えられます。
まとめ
YouTube収益の目安は、広告収益でざっくりと数千円〜100万円と考えられます。
ここに企業案件やアフィリエイト、グッズ販売などを追加することでさらに稼げるでしょう。再生回数や登録者数別で紹介した収益はあくまでも一例で、広告単価や視聴者の地域などによって数字は変動します。
収益化をはじめるにはYouTubeが定めた条件をクリアし、以下の方法で挑戦してみましょう。
- 広告収益
- 企業案件
- グッズ販売
- メンバーシップ
- アフィリエイト
- スーパーチャット
収益が上がりにくいと感じたら以下のコツを実践してみてください。
- トレンドに沿った動画を投稿する
- タイトルとサムネイルを最適化する
- 再生リストを作成する
改善を繰り返し、ユーザーが求めている動画を継続的に投稿すれば、YouTubeだけで食べていくことも夢ではないでしょう。